4月16日に村上春樹の話題作『1Q84』の最新刊である『BOOK3(第三巻)』が新潮社から発売されました。その日には最新刊の発売が待ちきれないファンが書店の前で行列を作る光景が見られました。初版50万部はすぐに売り切れて増刷され、4月28日には100万部に達しました。新潮社によると発売12日目のミリオンセラー達成は同社刊行物としては過去最速だということです。『BOOK1(第一巻)』と『BOOK2(第二巻)』と合わせると累計366万部の売れ行きになります。若者の読書離れが進み、出版不況と言われている近年、稀に見る大ヒット作となりました。『1Q84』で紹介されたクラシック音楽が話題となり、台湾でも村上春樹に関連したCDが売られており、この「村上春樹」旋風はまだまだ続きそうです。
村上春樹は2009年にイスラエル最高の文学賞であるエルサレム賞を受賞し、世界的に注目を集めていました。その村上春樹の7年ぶりの長編作品である『1Q84』は世界各国で翻訳され、好評を博しています。特にアジアでの人気は高く、中国語版や韓国語版は100万部を超える勢いです。
『1Q84』の「Q」は発音の同じ「9」と掛けており、村上春樹はジョージ・オーウェルのSF小説『1984』を参考にして書いたと説明しています。2人の主人公の物語がそれぞれ進みながら、やがて交錯していく複雑かつスピーディな展開は読者を飽きさせず、今から『BOOK3』の続きが待ちきれない熱心な読者が数多くいるようです。
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