日本では4月に入っても全国的に肌寒い日が続き、春物の商品がほとんど売れませんでした。特に農家への影響は深刻で、日照不足で野菜が育たなかった上、冷害の被害もあり、例年より出荷が大幅に減少しました。入荷量が例年の半分ほどに減少したスーパーや青果店などでは野菜の値段が高騰しました。キャベツ1玉298円、レタス1玉198円、大根1本198円など、春野菜の小売価格が例年より3割から10割も高くなったため、一般の消費者の食事だけではなくレストランなどの飲食業の営業にも大きな影響を与えました。
また、カジュアル衣料品店ユニクロを展開するファーストリテイリングも天候不順の影響を受け、春物衣料の売上が伸びず、3月に続き二ヶ月連続で前年実績を下回りました。デフレ下でも世界各国に支店を出すほど躍進していたユニクロですが、寒い春の影響を免れることできませんでした。
一方、長い冬を歓迎している業界もあります。セブン -イレブン・ジャパンでは、おでんの売上が例年の2割増しになり、中華まんは2倍もの売れ行きでした。ホットの飲料も売れ続けており、例年は4月初めになくすホット飲料コーナーを5月まで延長することにした店もあります。
また、東北・北海道地方のガソリンスタンドでは4月の中旬になっても暖房用の灯油を買い求める客が多く、売上は例年の2割増しとなったそうです。
今年は太平洋赤道域の中央から東部の海面水温が高くなるエルニーニョ現象が収束し、秋にはエルニーニョ現象とは逆に海面水温が低くなるラニーニャ現象が発生する可能性があるということです。ラニーニャ現象が起きた場合、日本の冬は北日本をのぞき、気温が例年より低くなる傾向があり、今年の日本の景気も天候に大きく影響されそうです。
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