2011年8月4日 星期四

村上春樹『1Q84 BOOK3』発売

416日に村上(むらかみ)春樹(はるき)話題作(わだいさく)1Q84』の最新刊である『BOOK3(第三巻)』が新潮社(しんちょうしゃ)から発売されました。その日には最新刊の発売が待ちきれないファンが書店の前で行列(ぎょうれつ)を作る光景(こうけい)が見られました。初版(しょはん)50万部(まんぶ)はすぐに売り切れて増刷(ぞうさつ)され、428日には100万部に(たっ)しました。新潮社によると発売12日目のミリオンセラー達成は同社(どうしゃ)刊行物(かんこうぶつ)としては過去最速(さいそく)だということです。『BOOK1(第一巻)』と『BOOK2(第二巻)』と合わせると(るい)(けい)366万部の売れ行きになります。若者の読書(どくしょ)(ばな)れが進み、出版(しゅっぱん)不況(ふきょう)と言われている近年、(まれ)に見る大ヒット作となりました。『1Q84』で紹介されたクラシック音楽が話題となり、台湾でも村上春樹に関連したCDが売られており、この「村上春樹」旋風(せんぷう)はまだまだ続きそうです。

  村上春樹は2009年にイスラエル最高の文学(ぶんがく)(しょう)であるエルサレム賞を受賞(じゅしょう)し、世界的に注目を集めていました。その村上春樹の7年ぶりの長編(ちょうへん)作品(さくひん)である『1Q84』は世界各国で翻訳(ほんやく)され、好評(こうひょう)(はく)しています。特にアジアでの人気は高く、中国語(ばん)や韓国語(ばん)100万部を超える(いきお)いです。
  『1Q84』の「Q」は発音の同じ「9」と()けており、村上春樹はジョージ・オーウェルのSF小説『1984』を参考にして書いたと説明しています。2人の主人公の物語がそれぞれ進みながら、やがて交錯(こうさく)していく複雑かつスピーディな展開(てんかい)は読者を()きさせず、今から『BOOK3』の続きが待ちきれない熱心(ねっしん)な読者が数多くいるようです。

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